遺書にはならない足跡/セグメント
で書き進めて行きたい。
さて、そうは言ったものの何から綴ればいいものだろうか。一人の人間は本当に多くの数え切れない程のものを抱え込んでいる。使い古された表現ではあるが、それこそ星の数程、あるだろう。
単純に、好きな食べ物や好きな飲み物、好きな色や好きな動物。少々複雑に、好きな異性のタイプや好きな声質、好きな音楽や好きな景色。更に複雑に、好きな家庭の雰囲気や好きな分野、好きな表現や好きな歌い方。もう少々複雑に、好きな感情や好きな感覚、好きな時間や好きな人間。いや、どれもが単純至極かもしれないし、複雑至極なのかもしれない。しかしながら好きの反対に位置する嫌いに関する事柄も存在するわけであるし、
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