遺書にはならない足跡/セグメント
 
とも、寝付きが悪くなったことも、眠ることが怖いことも、頭の中に私以外の誰かがいる気がすることも、多重人格や解離の可能性を自他共に認めざるを得ない状況になったことも、買い物ですら疲れてしまうことも、好きなことをするにも疲れてしまうことも。全ては八月の末付近に急に陥ったことで、前触れなど一切なかったように少なくとも私は思う。
 ストレスによるものかもしれないと指摘されても、前記の通りだ。何がストレスだというのだろう。ただ、医者から言われたのは、楽しいことでも刺激になるので、それがストレスとまではいかなくとも疲労に繋がることはあると言われた。
 恋人が出来て、色々と楽しいことが連続して起きて、脳の処
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