情けない二人/
大西 チハル
情けない君を
使い古した毛布にくるめて
その窓から
捨ててしまおうかと
思った秋の
寂しさとか
心細さとか
風に吹かれる葉っぱとか
おいしいきのこに
躊躇した情けない私を
どうぞ君が捨ててしまって下さい
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