朱雀/
雪路
どの時空にも存在する
絶対の朱雀
それが舞った軌跡に
空間の溝
そこに
飛散していた
タイガーズアイの粉末が
埋まりゆき
「現実」のフラクタルを
描きだす
未来の自分に
多くのものを託し過ぎている僕には
それがあまりに
非情に思えて
どうしたらいいのか判らず
ただ親指の爪を噛み
食いちぎる
戻る
編
削
Point
(0)