わたし/花キリン
たくさんある答えの中から
わたしに相応しい答えを探し出そうとしてみる
わたしに頼まれたわけではないのだが
わたしは何故かそうしたかったのだ
わたしにとっては迷惑なことなのかも知れないが
わたしは少しずつこのような答え選びが
楽しくなってきてしまった
書き込んでは消し消しては書き込んでいく
答えの山に少し考え込んだりして
わたしは結構気に入ってしまったのだ
それでもいつまでも見つからないから
わたしはどこかで諦め始めているようだ
どんな答えを必要としているのか
わたしにはわからないのだ
だから保留というテーブルを一つ作って
しばらく置いておこうと思っている
あまりにもたくさんあるからなのだろう
保留のテーブルなどは小さなものだから
あっという間にこぼれ落ちてしまうことだろう
でもわたしに相応しい答えは
こぼれ落ちるものの中から探し出せれば
それでいい
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