わからないものはわからない/小川麻由美
そんなことがあったなんて
知らなくて ごめんなさいね
気負わない心使いの言葉が流れ
私のおどおどした心境は去った
代わりに目前の2人の
懐の暖かみが入り込んだ
仲人さんにお会いしたお盆
ふと私の やまい を
今 ここで 伝えたい
衝動的であるがゆえに
慎重に言葉を選ぶ
いのち かかわる やまい
共に生きている
いのち なくなること 感じない
わからないものはわからない それだけ
そして 日々過ごす 現実
現在が一瞬にして過去になる
言うまでもなく それが現実
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