ダイアローグ ー野良猫その3ー/……とある蛙
 
でベッドにくくりつけられもした。

冗談ジャねぇ!!オレは草原を疾走するチーターやジャングルに潜むジャガーを夢見ていたんでだ。だからオレは隙を見て野良猫になった。猫嫌いの親父に石ぶつけられたり、少し腹が減って、項垂れていると 鴉や鳶に狙われたり、浮浪者が寒さを凌ぐための道具としようと追いかけ回されたり。

たとえ食い物にこと欠いても
オレは満足していた。

だからお前 さもしい顔するなよ。



無表情な黒猫は
ぷいと横を向いて
どこぞへと消えていった。
天空には揺らめく満月
黒い水面に月は無い。
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