君は花火をみましたか/
小鳥遊儚
君は花火をみましたか
背中にかくれてりんご飴
綿菓子クレープかき氷
金魚はうしろで掬えない
君がいて夏のよる
お祭りさわぎの胸のうち
花火がしずかに打ち上がる
ひゅるひゅるどおん
ひゅるひゅるどおん
君は花火をみましたか
わたしがみていた背中越し
お空の魔法が降り注ぐ
そのままなにも告げぬまま
君のうしろで帰りみち
魔法は解けずに胸に鳴ります
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