(仮)メモ/光井 新
めたがる。年寄りの方が色眼鏡の色が濃いと思っていたが、そうでもなく、経験から眼鏡の度が合っていたりもする。勿論個人差はある。けどなんなの他人をカテゴライズしたがる奴、主人公には理解しようとしても理解できない。かと言って特に葛藤も無い。
他人を理解しようとする事が傲慢なのだと思い始める。
老いて、若かりし頃は未熟であったと知る。しかしそれはあくまでも主人公自身に限った見方であって、当然なから若くしてせいじゅくしている者もいる事を知っている。主人公自身が、昔の自分を覚えていて、今の自分と比較し、年月(時間という概念が関係する気の持ちようによるところが大きいので、単に人生経験によるものではない――と
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