助走/半知半能
 
安定という呼吸その永遠性について
と言った感情論を口先から歌い続ける僕はなかなか
世の中を楽しめているようで見えないものも見えて
いるという様相を呈している

真っ直ぐに育とうというエネルギーを何処で履き違えたか
あしたの朝日をとことん切り詰めて切り詰めて今の
左足一歩の踏み出し方を
考える片手には中古本

よっぽどのことの無い限り使わない辞書もやっぱり使われずじまい

その埃の厚みが誇りの厚みかと
それは間違いきっと

成れないことを慣れないうちに馴れ馴れしくなんと
まあ息継ぎもせずに昨日
バックに入れた弁当が
腐る

止まれば終わり 終われば淀む
しかし

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