うるさい/はるな
が、まわりで川みたいにさらさらさらさら流れていると、すごくさびしい。でも、わからないもの。わかろうと、しても、なかなか難しい。わかろうとすることは、急流を突然せき止めるみたいなもので、溢れてしまう。だから、わからないまま、さらさらさらさらと、流れており、とうぜん、相槌は的を外し、わたしはいたたまれないです。そうして、その流れを離れてみれば、耳のそこに残った流れが、ゆっくりゆっくりと反芻され、反芻してみたところで意味はよくわからないのだけど、ともかく耳障りだから、うるさいから黙れ。
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