白の海域/葉月二兎
その 子供めく影
波しぶきから
生まれた
デモン
―――ステファヌ・マラルメ
従って(Igitur)、この<書く>というデモン(Elbehnon)の狂気―――はうる、
はうりんぐ(howling) オデュッセウスがアルゴスの殺戮者によって航海を決意したように、
<無−人称>の、その応答を引き受けることによってのみ、この航海は可能となる。
(caution、
警告する、
警告を、警告する、
架空のイヤフォンの対岸から
架空のイヤフォンの対岸へと)
『Phantasmagoria』
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