鬼ごっこ/ala
 
捕まえていて欲しいと

そう、言えたならどんなにか楽だろう

私は口を噤んで、顎を引き
目を閉じ、息を詰めるだけだった

そして、空想の中の熱い抱擁を受け

粟立つ腕を擦って

唇を舐めるのだ




『鬼さん此方、手のなる方へ』



さあ、早く私をみつけて

抑えきれない程のこの想いを



嗚呼、飲ミコンデオクレ…!!




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