四万六千日/
蒲生万寿
ズルかろうが健気だろうが
穢(きたな)かろうが清らかだろうが
ありったけの思い込めて祈るだけ
切なくやりきれないほどに祈るだけ
人の願いの果てしなさを
仏に求めてやまないいじらしさが
数百年も連綿と続く儀式と時代を越えた人の流れを生み出す
「出来るなら幸せになりたい、不幸になるよりは…」
皆の願意は私でも分かる
叶えてあげたいが何の力もない私も
皆と共に心中で祈るだけ
「家内安全」と
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