詰め合せお中元セット/たま
暑中お見舞い申し上げます。 たま
地下鉄
地下鉄はまっすぐ走るものだと思っていた
車体が傾いてとなりの女の顔が急に近づいた
ね、 複雑でしょ・・
耳元の吐息はいつも体温を超えて
名古屋は暑い街だった
毎日 女と寝ていた気がする
そんな街だった
峠
あの峠を越えたら、ひと休み
美味しいお茶を一緒に飲みましょう
お土産はないけど笑顔でいます
ぽとりと落ちた蝉の鳴声
あなたの膝で待っているでしょうか
いくつもの夏があの峠を越えたように
ぼくは、ぼくの夏を背負って越えて行きます
カミオカンデ
空路から見下ろす街
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