君と林檎、/
ナ ヲ ト
触れていたいと願うこと
それはとても身勝手で
遠い神話の理を
踏みにじってしまおうか
交わらない視線を
僕は知っていた。
すれ違う空気は
混ざり合うのに、
落ちた林檎は腐るだけ
遠ざかる君の背中
伸びる影に手を伸ばす、
この感情を、何としようか?
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