君と林檎、/ナ ヲ ト
 



触れていたいと願うこと
それはとても身勝手で


遠い神話の理を
踏みにじってしまおうか


交わらない視線を
僕は知っていた。


すれ違う空気は
混ざり合うのに、


落ちた林檎は腐るだけ


遠ざかる君の背中
伸びる影に手を伸ばす、



この感情を、何としようか?


戻る   Point(2)