一神教/三上あず
 
私には神様がいた

美しく
正しく

何者にも代えがたいものだった

それは正しかった
それは美しかった
それは強かった
それは清らかで
何者も及ばなかった


それだけが私の中で正しく
それだけが神様だった
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