万年筆 あるいは かさなる造花/
甲斐マイク
だれよりも先に
世界がなくなって
ジミイチュウのバッグから
あたしのみじかい想い出があふれて
あたしの部屋を飾る一輪の花にもそのインクがにじんで、
あの様に
赤いのだらうか
戻る
編
削
Point
(0)