現代ホラー映画 2011年 夏の10選/古月
 
うしみじみしたオープニングから早くも「これは家族愛の物語!」というサインがバンバン出ている。そう、これは幽霊屋敷という試練を通じて、壊れかけの家族が再生する物語。そう言われたらちょっと見ようかな?という気になるでしょ! ホラー苦手な人も、がんばって見ていただけると幸いです。
ガンを患う主人公の少年の演技は流石の一言で、この子が感情移入しやすいキャラクターであるところがこの映画の一番の成功の秘訣だろうね。
そして中盤から登場する神父! 彼がまたいい! 出番こそそんなに多くはないものの、その言葉はとてもとても印象に残る。そして伏線としても美しく機能する。「この映画のここが凄いんだ!」と、いま具体的
[次のページ]
戻る   Point(10)