朝は深く、 ただ中空に泳ぐあなたの意識に 射し出された火が寄り添っている 瞼の内側で退化し続けた羽に気付いた夜のこと 終に 全身を震わせて飛び立つのだろう あなたよ、 そこにはほの温かさだけが置き去られて わたしの瞼は開かぬまま 白み行く、空に思う