飲み込めない話/山田せばすちゃん
 

僕は車を公園の横の暗がりから出した

「なんかのどにひっかかりそうでだめなのよ
 あったかくてどろっとしてるのってさ、ごめんね」

コンビニで車を止めて飲み物を買おうと
彼女に何を飲みたいか聞いてみる事にした
あったかいコーヒー?それともミルクティ?

「あー、じゃコーンポタージュスープがいいなあ」

何か納得がいかなかった

  



☆三番目の女の子

真っ裸のまま彼女はそこに顔を埋めて
ああ、と僕が呻いて果ててしまうまでずっと
その口を離さなかった
無言で顔を上げた彼女はそのまま
僕に抱きついてきて
いとおしくなった僕は
彼女に頬擦りをしてそれからキスを

僕の口の中に彼女はそれをおもいっきり吐き出して
たじろぐ僕をうれしそうに見ながら言った

「おもいしったか」

はい、思い知りました、こんな味だったんですね

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