女川旅行記2011.2.2/構造
から東をみたところでアメリカまで
明かりをともす都市はどこにもない。本当にディープな暗闇だ。
電車に乗り込み、ほっとしているとどうも駅から見えるところでカーセックスをしている奴がいるらしく、
乗っている女子高生が騒ぎ出す。とはいえこっちが身を乗り出すわけにもいかない。
対照的におそらく仙台から来たのだろう。魚介類の入った箱を持った上品そうな老夫婦が、かわいい電車ねと
ディーゼル機関車を褒めている。こうしたわけの判らない混在もまた鉄道の醍醐味だ。奇妙ではあるがまた
いとおしくもある。
***後書き、注***
書いた当時に付け加えたフィクションが幾つかある。
カーセックスで騒いでた女子高生がいたのは東北本線に乗り換えた後の小牛田駅での話で女川駅の話じゃない。
仙台駅のキオスクで酒は買わなかった。
石巻駅でコーヒーを頼んだのはこの旅行の数ヶ月前の話。
あと鉄道マニアではないゆえの間違いだが、ディーゼル"機関車"には乗ってない。気動車の間違い
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