生活/山中 烏流
すきなものがたくさんあった
ある、女性歌手はそのふうけいのさきに
ひとりきりのみらいをみた
*
すきな人がたくさんいても
私のことをよくしる人はひとりもいなかった
それは私のせいであり
人々のめはつねにもうもくをたもつから
はいりょは追跡者でなくてはならなかった
*
きせつのふしめでかわる、よそおいのなかで
めまぐるしくかわるはだのいろに
君はふたをした
あかるいへやのなかで、しあわせそうにねむる君の
どこにもふれられないてで
母親は
自分をなぐさめることをしった
*
{引用= 少年
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