バイトの研修に来ていたJKに連絡先を渡そうとして渡せなかったチキンの男の唄/SEKAI NO RETSUDAN
 
しトイレ共同アパートだし
身長は低いし体重は薬の副作用で太る一方だし頭は悪いし顔もクソだし今年で二十五だし

君が僕に微笑んだ あの時見えた八重歯は
一生忘れることは 無いんだろうなって思えた
あの時渡していれば 違う今が待っていたのに
最後まで渡せなかった 紙切れはポケットの中

君には僕よりもっといい 彼氏と付き合って
楽しい人生を送ってくれれば 僕はそれで満足さ
つまらない男と付き合ったら 僕は怒っちゃうよ
幸せを祈っております どこかで会ったらよろしくね

「今年で十六です」「え、マジで、若ッ!」「本番でできるかわかんないですよ」「覚えることめっちゃあるよね」
「これが初バイトなんですよ」「何で飲食店選んだの」「友達からも言われましたよ」

目を瞑れば よみがえる 君との会話 よみがえる
だけど渡せなかった紙切れは ここにある ここにある
ここにずっとある 渡せなかった紙切れは ここにある ここにある
ここにずっとあり続ける 君に渡せなかった紙切れは


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