カナリアのフランケン/beebee
 
のかな、なんて考えたりしました。

寮の裏庭に埋めたのですが、今はその場所も思い出せません。フランケンは土に帰ったんだと思います。独身寮が今も同じ場所にそのままあるとも思えないので、本当に記憶だけになってしまいました。

寮に帰って、フランケンを見ていた時に書いた詩です。今も読むと少し胸が痛くなります。読んで見てください。




カナリア
      beebee

この
かよわいものの
眼を
凝視めてはいけない。
痛々しいくらいに
幼い
このカナリアは
まばらに生えた羽毛の隙間から
紅く透き徹る皮膚を見せている。
嘴だけが一人前だ。
地を
首を少し横に倒すようにしながら
嘴で
叩く。
軽快なリズム。
動きの中に
生気が溢れている。
だから君よ、
この
かよわきものの
眼を凝視めてはいけない。
無邪気な神よ。
幼き小鳥よ。


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