56色の世界/酸素の枷
 
俺の眼が何を写すかだ
お前たちが見ている
バリエーションなんて
所詮眼に持て余す
子供だましに過ぎない

世界にある鮮やかさを
失っているんじゃないのかって?

そこだよ
そうやってお前たちは
今ではカリスマとまでなった俺に対して

未だに哀れむ気持ちを
軽く持ちながら接しやがる

お前たちより
感知出来る数が少ない
眼を持った俺が

その限られた数の中で
一つ一つをよく理解し
熟考 配合 創造した物が
お前たちの心をつかむ

むしろ哀れむのは
全てが見えてしまう
お前たちの方さ

さぁこれが俺の
五郎が創る色
通称56色だ!
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