背中/
はるな
それは恐ろしいことだ。代わりのきかないものを愛でるなんて。きっとわたしには遂げられず、何かが破綻するだろう。あるいはもうしているのかもしれない。
でもわからない。いつだって、わたし以外の誰だって、ここにある生活以外を生きることはできないのだ。選んだもの以外をほんとうに味わうことはできない。正しいか正しくないかを知っていることが、何の役に立つだろう。正しくないとしりながら行動すると決めてからで。
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