ネクロテクノエクボ/
窓月
虫の死ぬ間際を見てた
レンズ越しの彼女は
只々美しいだけで
枯れた羽根に
息をかけた
かくとだに
えはや伊丹の
黒アゲハ
さしも知らじな
燃える夕陽を
声をかけた
濡れた肢体は
只々美しいまま
レンズ越しに消えて
燃え尽きた虫を見てた
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