投影/かんな
生き方に迷うのではなく
生きることに
さ迷ってしまうことが、しばしばあって
花を見ても
散ることばかりを思い浮かべ
悲しんでしまう、そんな自らのおもいを、もてあまして
誰でも、何でも
ということばの括りで、すべてを網羅したような
そういう単純なおもいではない
足りない
足りないんだ、という渇望、欲望、そして失望
すべてを含めて捧げたい
生き方は拙い
だから生きることにも、と言って
手を繋いだ、その先に
何もなかったので、泣いた、泣くしかなかった
泣きじゃくって、結局は笑って
安心を与えるしかなかった
ひどく疲れて
ひどく落ち込んで、いたから
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