終末論の週末にくるものは/
石川敬大
あるからして
ぼくの位置からの日常や社会や新聞紙は
みあげる場所にあるのだとおもう
空に
テレビ/モニター
の、ひかりと音声とが
あざとく幸福論をまきちらす
わらい声が
太陽のようにふりそそぐ
廊下のむこうに
海面がギラッと輝いて
構築したはずのものが崩れさった
校庭の隅っこの草叢に立って
あぁ、これは
かつての、あの
光景に似ているのではないだろうか
呟くようにそうおもった
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