売名上等/白糸雅樹
るが、読者のみなさまが、今、それを読むことはできない。)
インターネットという、公の場、それも、被災者や被災者の身内が読んでしまう、このような場所で、「がんばるな、ひとよ」のような種の文章を公開したのは、残酷な仕打ちだったと思う。傷つけた相手には、傷つけてごめんなさい、と心から詫びたい。
だが、後悔はできない。傷つけてしまうことがわかってなお、私は再び同じことを繰り返すことだろう。
義捐金を募って、募金したからよいのではなく、届けたいのはメッセージだ。届けたいのは想像力だ。募金は、その手段である。募金をつのるという約束で見物人から預かったお金なので、約束どおり義捐金として募
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