朝を迎える/はるな
 
るのがいい。静かな朝には、たくさんの物事をそんなふうに受け入れることができる。生理前の苛立った気分の日にさえ。

物事があるべき場所におさまっているという安心。
安心や、安定はわたしにとってはとても重要なことだ。
自分いる場所に安心できるということ。自分が自分であることの理由や意味を考えなくてもすむこと。
静かな朝は、なんというか、そういう雰囲気で満たされていると思う。わたしを安心させる雰囲気。だから、その朝はとても静かで、わたしの心も水面のように平静だ。

庭の雪柳は満開だ。ユスラウメも。ぼけの花もまだ咲いている。空気はまだつめたいが、ひと月前と比べるとずいぶんと水分を含んで感じる
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