三週目の日記/縞田みやぎ
 
う。
今生き延びた人の生業に対して「あってもなくてもいい」「別にいらない」と言い放つのは,「あなたは生き延びなくてもいい」と言うのと同じです。
どうか,被災地のものを買ってください。
そして好きになってくれれば嬉しい。
みんな自慢の逸品です。
在庫がなくなれば終わりでしょう。
でも,好きになったものを,待っていてください。
必要なのだと。
生き延びてほしいのだと,思ってほしい。
無駄ということはありません。
足しにならないということもありません。
「こんな小さなこと」と思って何もやらないより,どんなに小さくても軽くても偽善でもネタでも何でもいい,行動してくれる方が嬉しいです。
「私,○○食べたことあるよ。おいしかった。また食べたい」でいいんです。
それだけでもいい。

全てのいのりは,届くようになっています。



(mixiに書いた同日日記より転載。
 後半部分(「花見自粛論〜」以降)は,現代詩フォーラムRT会議室で呟いた文章です。)
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