雨の日デート/つゆ
しとつく雨のなか
ふたりで歩いたキャットストリート
ぶらぶらぶらぶら
久しぶりに会ったあなたは前会ったときとなんにも変わっていなくて
顔を見たら何だかほっとした
心の糸が一本緩んだみたい
あんまり久しぶりに会うものだから
あなたが目の前にいるのがちょっと信じられなくて
本当はぎゅうっとしたかった
だけどここは改札前
変わりにあなたの親指を私の左手でぎゅっとした
私の傘をふたりで使う
あなたにさしてもらった
何でもないことが一つ一つ嬉しい
しとつく雨の中
ふたりで歩くキャットストリート
このまま時間 止まらないかなと何度も何度もそう思った
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