チャリティ朗読会の夜/服部 剛
 
ました。 

 2部のトリでは初参加の人が、現在は東京に住んでいながら故郷の福島の街が津波に襲われ、大事な叔母さんが今も行方不明だという、切迫した状況を勇気を出して語ってくれた時、今回の地震の深い哀しみを、Ben’sの詩の夜に集う皆が受け止め、共有する雰囲気に包まれました。 

 僕は安易に慰める言葉を見つけられませんでしたが、彼女に(ありがとう・・・ここには話せる仲間がいます)ということのみを、伝えさせていただきました。 

 rabbitfhighterさんは、そんな流れを受けた即興で(灯を絶やしてはいけない・・・)と繰り返し静かに語ると、皆の胸にいのちの灯が視える気がしまし
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