【批評祭参加作品】村上春樹の過大評価を考える/番田
ティがある。
このようなアメリカの小説と、村上の小説を比較してみると、そこに大きな違いが存在するのであり、彼の小説がアメリカ文学界に与えられる影響はあるのかと問われたところで、無いのだとしか言いようはない。村上作品がアメリカ文学から得られる影響は、多大であるとしても、その逆はないのだということである。それは、彼が紛れもなく日本人の作家であるという理由であるからに他ならない。彼がアメリカ人なのだとしても、彼は日本人作家である。このことは彼自身の作品自体が明快に主張している。
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