「批評祭参加作品」 theピーズ/竜門勇気
かったドラムパートはさておき、長く続いたギタリストを首にしてまでつくった、不評を誰にも、負債を誰にも、こぼすことなくただひとり残ってtheピーズを背負ったハルの、音楽家をバンドマンをやめるその激痛がリハビリ中断(活動停止前のアルバム)なのだ。
音楽者から人へ戻る過程で作られたのがあのアルバムだったのだ。
ドラムスを失いギターとアコースティックギターで全国を周り、それでもなお“売れてもないバンドに付きあわせちゃ悪いから”と最後の味方まで突き放して(ギタリストのアビコ氏は心中覚悟で最後まで付き合うつもりだったそうだ)
一人ぼっちになったハルがたった一人でピーズではない人たちと演奏する曲が実験4号
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