悲しいことがあると僕はいつも2/花形新次
 
なってきました。
ところが、そんな時です。あいつが私たちの前に現れたのは。美食家で陶芸家のあいつこと、うなばら・おやま、またの名を天才女性漫才師うなばら・まんりです。あいつのアンチェインド・メロディをバックに流しながら、背後から一緒に粘土をこねくり回すという手法に、ゆう子ちゃんはメロメロになってしまったのです。せっかく私に開かれた股もレースのパンティが赤だったことを私の脳裡に残して二度と開かれることはありませんでした。その年、ゆう子ちゃんは、自分探しの旅に出たまま、行方不明になってしまいました。
今でも駅前では、うなばら・おやま達によって、たまにビラが配られたりします。
私はというと、その後新しく入ってきたよう子ちゃんを好きになってしまい(いわゆるササニシキってやつだろうがっ!)、アタックNo.1の日々を過ごしていましたとさ。


                            つづく









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