【批評祭参加作品】詩について、いくつかのこと/空丸ゆらぎ
です。
それは一人として同じ人物がいないのに、みんな自分のことを「私」と呼ぶことに似ています。
詩とは「詩的なもの」を書いた文章です。あと内容面や形式的な面はどうでもいいです。もはやどんな内容でも形式でもいいのが自由詩ですから。
B 詩の内容や形式は誰が決めるのか?
この答えは読者です。さきほどどうでもいいといいましたが、読者がいる限り、時代的な、また詩自体の到達点の中で制約を受けます。
これはドラッカーのマーケティング論の応用です。美、芸術、詩などは「詩的な」に共通される理解はありますが、ある時代に生きる読者がその具体的価値を決めます。顧客は「ドリルが欲しいのではなく、
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