【批評祭参加作品】 現代ホラー映画50選(3)/古月
かった、感染者が走る!というわけで、ロンドンが死の都になる映画だが、これはゾンビ映画ではない。レイジ(憤怒)ウイルスという、人間を凶暴化させるウイルスに感染した人間の恐怖を描く映画である。
実質的にゾンビと変わらないので世間では便宜上ゾンビ映画に分類されているわけだが、まあ、ロメロには『ザ・クレイジーズ』という狂人の群れをゾンビみたいに描いた映画もあることだし、その派生だと思えば立派にゾンビ映画カテゴリでいいんじゃないかな。
ストーリーは実際イマイチなのだが、荒廃して隔離された市街の様子など、見るべきものは多い。ゾンビ映画の大半は低予算なのでどうしても限定された状況を舞台にすることが多いが、さ
[次のページ]
[グループ]
戻る 編 削 Point(7)