永久ギターと星の猫/kawa
 

 なにか事情があって、実家に帰ることになり、宿の主人に挨拶する。

『戻って来られたとしても、もう考えることができなくなっているかも知れない』
『そのときはお客になって、遊んだらいいよ。わははは』

 客層は様々で、僕のように健康な人や、がりがりに痩せた、あと数日で死ぬ人や、今まさに息絶えている人が同じくらいずついて、笑ったり笑わせたりしている。
 僕は、生きているのはこんなに苦しいのに、こんなふうに楽しくやさしく生きられるのかと思い、泣くのを堪えきれない。
 しばらくして、誰かが大急ぎでやってきて、

『昨日の大雪崩に、隣の村がやられたらしい』

 と言う。宿近くの川岸
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