Journey/洋輔
 


歩き続けてきた
一歩一歩確かめながら
全身を針のように鋭ぎすまし
猫のようにしなやかに

求め続けてきた
一つ一つ胸に刻みつけ
時には優しそうな囁きが
力づけてくれたりした

どこへ辿り着くのか
何を手にするのか
今はまだ解からない

だけど引き返してしまうには
もう時を費やしすぎた
足を止められない

俺たちは夢を見ているわけじゃない
ただ誰よりも明日を信じていたい
だけなのさ


傷つけ続けてきた
一人一人忘れることはない
心を嵐のようにざわつかせ
受け止める余裕もなく

あきらめ続けてきた
一夜一夜言い聞かせながら
眠りはいつの日も安らかに
訪れたことはない

なぜに歩いているのか
いつ旅は終わるのか
今はまだ分からない

だけど引き返してしまうには
捨てたものが多すぎる
取り戻すことはない

俺たちは夢を見ているわけじゃない
いつでも胸を張って生きていたい
だけなのさ









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