かおの履歴/阿ト理恵
 

ふと真夜中に鏡をのぞきこんだ。

眉間のしわは、わたしはそう思わないの勲章かな。

右にはずし、左へはずれて、ごろんごろん。

蛭にひるを吸われて夜を生きたしるしの肌はエノキダケみたいよれよれ白く、そのよじれた先、目尻のしわに薄くかわいたナトリウムがくっついた笑いをみつけたよ。

そうか、わたしはしあわせだったんだ。

ふふ

まだまだ冬のヤマネでいいことにしよう

特技、爆睡だもんな


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