わー帰る / ****年不明/小野 一縷
 
めだ
だばって
まだかっこつけだまんまだ ほんづでじょっぱりだはんで
ばがみてごどですっかど体ばり悪ぐした
だばって
ばっちゃいっつもわーのごとじっちゃさ拝んでだど
わーのやげのごと気にかげで
わーはほいでつれぐなったごとだのいぢどもねのに
だばって
ばっちゃ拝んでだど ばっちゃなんも悪ぐねのに
わーみていなほんつけさ


たんげ耳遠ぐなったばっちゃ
電話でわーさ彼女どうしてらって聞いできた
わがれだっつったきゃ「あれま なすて」って
いっつもわーのごとじっちゃさ拝んでだのにど
いっつもわーのごとほどげ様さも拝んでだのにど
わーみていなたげほんつけさ


ばっちゃ
わーは帰るど ゆぎのなが
誰さも分がんね わーばり知ってら来たみぢば


おら のっつ吹いできたど
だばって ほれ まだ たげうぢ遠い
しばれるばって つら伏せねいで
ほいどの犬みてぐ あっつぁこっつぁ なんぼ吠えでも 


見でみろで
地ふぶぎの向ごうさ
ほんづなしみていによ
わらすの頃のわー 笑ってらい




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