黒き稲妻/モリー
ブラックサンダーを買った
丁度予鈴が鳴る時間だ、と
デジタルはぶっきらぼうに言い放つ
運悪く遮断機が寝そべる
そういえば、彼は息災に過ごしているだろうか
雑音の迫るなか髪をといた
薄曇りの空には
彼の笑顔が浮かぶ…
線路を辿ったそれの尻には
リボンが描かれている
今日は二月の中日
電車はいらんよと思った矢先に躓いた
通常時には、ながら運転
ヒューマニストは誰しもそう。
そうね、ブラックサンダーは
石川を思って食べてあげる
あの白銀の丘に脂下がる彼
黒き稲妻…
鐘が鳴る、私はかける
非常時だ、笑えない…
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