<閑 話 休 題> 4 NHさんの訃報に接して /るか
 
投石を用いるのが関の山であった。
赤軍派は銃火器による武装や時限爆弾の使用などを主
張していた。
 「今となっては想像しにくいかもしれないが、当時
の彼らは、すぐそこに革命の日、資本主義の終焉の日
が迫っていると信じていたんだね。革命戦争の導火線
に火をつける、そのための蜂起を企図していた訳です。
これを前段階蜂起といいます。」
「なるほど、前段階で蜂起はしたけれども、あとに続
く段階は存在しなかった訳ですね」「そういうことに
なります」がああん!
 淡々と、こうしん君は語る。こうしん君のアパート
の部屋にはいつも、コーヒーのほのかないい匂いがし
ている。
 
 
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