「虚喩」ってなんだろ/紙飛行機
るものです。
ふつうならそこで洞察や分析をやめる。
山の頂に旗を立てて眺望をながめる。
ところが吉本というひとは必ず、もう一歩先、もう一歩奥を考える。
だけど、それをやっちゃうと、頂上の先は降りてゆくしかないんでね。そして更に更に考えを深めてゆくと
とうとう最後には地上に降り立ってしまう。
吉本という人の発想法はそういう発想法です。
だから真理を究めた人ってのは普通の人と変わらないし、一見してわからない。山の頂上にいる人はだれが見ても
仙人にしかみえない。だけど、吉本の方法でいうと、山の頂で仙人然としている人というのはほんとうは
中途半端なひとなんだよってことです)
さて、
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