JimiH 3/……とある蛙
その褐色の巨人は
毛髪からエレキを放電し
異様な叫び声を上げたり
心を揺さぶる言葉を呟き
その褐色の巨人は
無骨な太い指で
楽器の喉元を押さえ
楽器の内臓を掻き毟って
悲鳴を上げさせ、楽器の悲鳴に酔いしれ
その悲鳴をマーシャルアンプで増幅させていった。
彼の言葉はDylanのたまごだ
彼の言葉はDylanのコピーだ
Dylanがアイドルの彼は
およそDylanとは掛け離れた音の洪水の中で、
Bob Dylanを求め
Bob Dylanになろうと疾走した。
しかし、Dylanには似ても似つかぬ彼は
褐色のBob Dylanにはなれなかった。
彼の創
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