<閑 話 休 題> 2/るか
 
よって若干統一されてくる。し
かしその統一は、スターリン主義的な統一に他なりませんでし
た。
 戦後になると党内対立とも関連して、スターリン=ソ連の方
向性を批判する新しいマルクス主義の息吹が現れます。この日
本における先陣を切ったのが、対馬忠行であり黒田寛一であり
、荒地派の後発組であった吉本隆明です。スターリン主義への
批判は1956年の「スターリン批判」を境に激化し、学生層
を中心としたニューレフト(新左翼)の団体が次々と生まれま
す。日本のニューレフトにとって最大の争点は、日米安全保障
条約でしたが、たとえば文芸評論家の柄谷行人は60年安保闘
争時に社学同(社会主義学
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