暖炉/橘祐介
 
暖炉に入れたのは不器用に割った薪と

友たちの笑い声

寒い、寒い夜、仲間が集まった

白髪を気にしながら集まった


薪を手に取る友の手の皺は深い

笑顔も皺だらけ

でも、時はあの頃のまま

大きなだみ声も一緒だった


何かを信じて、何かにすがって

それぞれの人生を生きて

こうしてまた集えた


寒い、寒い冬を何度も

重ねてきた友がいる

暖炉が暖かくなってきた


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